スピッツ30周年、おめでとうございます。
すごいな。ずっと第一線というか、唯一無二の世界観で唯一無二のバンド、すてきな音楽を続けてくれることに、本当に感謝です。
青春時代を一緒に送れてしあわせ。先日、ミュージシャンのベスト5が興味深かったので、今の気分で、wafflesでも選んでみました。
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<Vo.オオノ>
● スピカ
「やたら真面目な夜 なんだか泣きそうになる 幸せは途切れながらも続くんです」の言い切りが力強くて泣けてくるというか、何回聴いてもハッとします。
ヘナヘナな主人公も可愛くて大好きだけど、急にたくましいこと言うからドキッとしちゃうじゃん・・・みたいなギャップもあるのかもしれません(笑)
● コメット
Aメロがかなり好き。「HOPE」ってドラマの主題歌でしたが、けっこう悲しい曲で、良い意味でですが、一旦の区切りとしての「絶望」を歌っているのかなと受取りました。
「ありがとうっていう言葉で言葉が砕ける」って、最後の石を置かれた場面なのかな。もう戻れないねって、そういう、心が割れそうなあの場面(涙)。
「恋するついでに人になった」っていうフレーズも好き。今回挙げたものの中では、一番新しい曲です。
● 恋のうた
これは超初期の曲です。
「君と出会えたことを 僕がこの世に生まれてきたワケにしたいから」の、「したい」ってところがグッときます。「僕が生まれてきた理由だ」じゃなくて、「理由にしたい」ってところが、スピッツたる所以というか。
ファンタジーに酔いしれてるのではなく、理性で分かってて、それでもファンタジーの世界に染まりたいんだ、ってとこにキュンとくるのかな。
● ラズベリー
みなまで言うな、って曲な気がしますが、こっち方面のテーマを、こんなにかわいく描ける人は、他にいない気がして、とにかくかわいい。ずるい。笑
初期曲は特にいっぱいそういうのがあって、どれも好きですが、一番キャッチーなものを挙げてみました。
● 初恋クレイジー
スピッツは良い曲がありすぎるので、5個は本当に選べないのですが、歌詞が完璧すぎてすごい!のと、この曲のアレンジ、いつ聴いても普遍的で落ち着く気がして。
運命の人とか、楓とか、渚とかを差し置いて、あえて挙げてみました。(ミドルテンポが好きなのかも)
「おかしな秘密の場所へ 君と行くのさ」と歌ってから、倒置法で「迷わずに」が後からくるのも、さすがだなぁと。
言葉にできない気持ち、その「表」の意味を、伝える力の強さでひたすら超えてやるー!ってのも素敵すぎる。
言葉なんかじゃ足りないほどの気持ちがあるのよ。隠れ情熱系なのよスピッツさまは笑
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スピッツは「同率3位が30曲くらいある」みたいな状態なので、あくまで「今の気分で選んだ5曲」です!
● 冷たい頬
スピッツを本格的に好きになるきっかけとなったアルバムが「フェイクファー」で、その中でも一番好きな曲がこの曲。
好きな理由もひねり出そうと思えば出せなくもないのですが、説明しちゃうと野暮になるというか、本当に好きなものって上手く説明できないと言うか、そんな個人的「心のベストテン第1位」の曲です。
● 恋のはじまり
おそらくスピッツの曲の中では、比較的地味な部類に入ると思うのですが、この曲も何かが個人的琴線に触れると言いますか。あまりうまく説明できないのですが、この曲が持っている柔らかい雰囲気だったり、優しいイメージが好きです。
※偶然か、はたまた必然か、「冷たい頬」と「恋のはじまり」、どちらもサビのドラムパターンが8ビートの頭打ちでした。
(通常の8ビートでは、スネアを2、4拍目で打ちますが、4拍全部打つのが頭打ち。有名な曲だとプリティーウーマンとかがそれです)
● みなと
イントロからして良いですよね。Aメロからサビに至るまで、静かに繋がっていく感じ、そして自然と流れていく中で響く、寂しさと儚さが漂うメロディがぐっときます。
ドラムがずっと入らずこらえてこらえて2コーラス目から入るアレンジも好きです。
● 船乗り
さきほどの「みなと」とは打って変わって、Aメロとサビで、ノリがガラッと切り替わるこの曲。サビでひらける感じと、サビのメロディラインがツボです。
● さよなら大好きな人(花*花のカバー)
貴重な5枠にカバーを入れるんかい!というツッコミが聞こえてきそうですが、もともとスピッツの曲だったんじゃないの?と思わせるくらいのしっくり度なので、入れてみました。
奇をてらったアレンジをするでもなく、スピッツ節全開のシンプルアレンジなんですが、原曲が持つ切なさが、マサムネさんの声で倍増されています。
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<ba 武田氏>
自分にとって、ベースが印象的な5曲をチョイスしました!
● 渚
シンセシーケンスフレーズと重なってキラキラ光る水面のように聴こえるベースラインが素敵。サビの「波の音に染まる」のところで、主メロにハモるところのエモみも大好物です。
● ロビンソン
基音のみでじっと我慢した(イントロ~Aメロ)後の、泳ぐようなBメロのラインがとても綺麗です。ベーシスト視点での「静と動」の使い分け/バランスが完璧!
● ホタル
サビの裏で、メロディ以上も歌いまくるベースラインに、耳が釘付けになります!
● 群青
4分間終始ドライヴするベースライン。最後の最後まで手詰まり感がまったくないのが凄いし、目指したい!
● 放浪カモメはどこまでも
ゴリゴリに歪んで暴れまわるベースラインでも、ポップソングとして成り立つスピッツの芯の強さが際立つ気がします!
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<番外編・ジョナ>
語れるほど聴き込んでいないのに挙げるのは畏れ多い、とのことで、ジョナは好きな邦楽5曲を挙げてくれました〜
● はっぴいえんど『十二月の雨の日』
私が大学生で一人暮らしをしていた頃よく聞いた曲で、切ない風景が心を癒してくれました。実際は12月ではなく「1969年11月30日夜、六本木通り西麻布近辺の雨」が正解だったと最近知りました。
● スチャダラパー『サマージャム’95』
私が生きている中で90年代が最も好きな時代です。90年代の空気感がよく出てて、この曲を聴くと当時にタイムスリップできます。カセットテープで好きな曲を編集して自分的ベストを作っていた時代が懐かしいです。
● かせきさいだぁ『さいだぁぶるーす』
夏のキラキラした情景が浮かんで、歌詞というより詩を聴いている気分です。とにかくとても聴いていて気持ちがいい曲です。
● 小沢健二『ぼくらが旅に出る理由』
『遠くから届く宇宙の光』という部分が好きです。家でほぼ活動している状況でも、空を見上げると、宇宙と繋がっていてるんだなと感じます。
● フィッシュマンズ『頼りない天使』
本当に『なんて素敵な話だろう』と感じます。頼りない存在の自分でも天使に思ってくれる人がいたら、前向きに生きていける気がします。
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思いがけず、ジョナのロマンティストな一面が見られたことにムフフとなっている、私オオノでした。(みなさんも同じ心境ではないでしょうか?笑)
ではでは、またね〜