どうも。木村です。
今日は、先日亡くなられたドラマーの村上"ポンタ"秀一さんの話、
そして「イメージトレーニング」と「身体操作」についての話を少し。
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ポンタさんで有名な話と言えば、
「プロドラマーを目指すにあたり、最初の2年間はスティックを持たずに、イメージングトレーニングと呼吸法だけやっていた。」
「スティックを持ってわずか1週間でプロになった。(フォークグループ"赤い鳥"のオーディションに合格)」
などなど。
中学時代は吹奏楽で打楽器(ティンパニー)をやっていたとのことなので、ある程度、打楽器に対する下地はあったにせよ、上記の逸話は驚くべきもので。
他の人が言ったら「嘘でしょ〜」ってなりそうなものですが、「ポンタさんなら本当にそうなんだろうな」と思わされるのが、ポンタさんの凄いところ。
あと、「叩きたいフレーズやパターンを歌う。歌えれば叩ける。」
というような事も言っていたと記憶しています。
確かに、「イメージすること、歌えること」は大事ですが、
同時に、この「イメージしたこと」を「ドラミングでアウトプット」できる身体操作能力があるからこそ、の話なのかなと。
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ポンタさんのそんな逸話から、私がふと思い出したのが、武井壮さんが提唱していた
「パーフェクトボディコントロール理論」
これは、ざっくり言うと
「頭でイメージした通りに体を動かすことが大事で、それができれば、あとは一流のアスリートの動きをよく見て、それをイメージすることができれば、そのスポーツは上達する」
というような理論(だったと思います)。
自分がスポーツしている様子を撮影した動画を見返すと、
不格好だったり、思ってたんと違う!こんなはずじゃない!なんてことがありますが、
それだけ、自分のイメージと実際の体の動きには乖離があるということ。
・この乖離をできるだけ無くす。
・自分のイメージした通りに体を操作できるようにする。
そのようなトレーニングこそが重要で、あとは一流のプレイを見て、ひたすらイメージトレーニングすれば良い。と。
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ポンタさんはきっと、「イメージした通りに体を動かす=ドラミングする」ことは、プロとしては当たり前のこととして前提にあり、
その上で、
より創造性や人間味溢れるプレイをするためには、
「歌うこと」だったり、「イメージすること」が大事である。ということを強調したかったのかな、とも思いました。
ここで忘れてはいけないのは、
「イメージした通りに体を動かす」訓練と、「イメージトレーニング」は両方必要だということ。
一般人はつい、ポンタさんの「俺はイメトレだけしてプロになった」話に食いついちゃいますが、それはイメージ通りに身体操作ができてこその話。
自分はどちらかと言うと「イメトレ」中心の人なので(単に練習不足とも言う)、もっと前提となる、「身体操作の訓練」をしないと、と思った次第です。
最後になりますが、村上"ポンタ"秀一さんのご冥福をお祈りいたします。